掛け軸修理の参考価格

掛け軸修理の参考価格について

掛け軸の修理費用は、作品の状態や使用する材料、修理方法によって大きく異なります。ここに掲載する価格はあくまで目安であり、正式な価格は、お客様の掛け軸を拝見し、損傷状況などを詳しく確認した上でお見積もりいたします。

表装店による価格の違い

同じ作品でも修理費用が異なる主な理由は以下の通りです。
•表装店の技術や地域性: 経験豊富な工房や、地域による相場が価格に影響します。
•使用材料の品質: 表装に用いる裂地(きれじ)や和紙の品質によって価格が変わります。高品質な素材は耐久性も高く、作品の保存にも適しています。
•仕立て方法: 手作業での仕立ては、時間と技術を要するため、機械仕立てに比べて高価になります。作品の長期保存を優先して、伝統的な手作業での仕立てを行っています。
•損傷の程度: 破れ、虫食い、シミなどの損傷がひどいほど、修理に要する手間や時間がかかるため、費用も高くなります。

仏画の掛け軸の場合

仏画、曼荼羅、名号、高僧図などの仏画掛け軸の修理・表装について、具体的な参考価格例をご紹介します。
表装対象 仏画 曼荼羅  名号  高僧図 等 
修理費  大きさや損傷度によります
使用材料 
表装裂地: 高品質な**正絹金襴(しょうけんきんらん)および緞子(どんす)**を標準使用します。
使用和紙: 作品の長期保存に適した、**手漉き和紙(薄美濃、美栖紙、宇陀紙など)**を全てに使用します。
アイロンなどによる熱圧着を行う掛け軸とは異なり、将来的な再修理が安全にできる伝統的な表装材料と工法を採用しています。

 

仏画修理と仏表装の参考価格例 絹に描かれた古い仏画


仏画修理 損傷度 大
部分的な破れ補修(絹の場合): 15,000円〜 破れの大きさや箇所によって費用が変動します。
補彩(ほさい): 10,000円〜 補修箇所の違和感を軽減するために色を補う作業です。補修の大きさや箇所によって費用が変動します。
落止め(はくらくどめ): 5,000円〜 絵の具や墨の剥がれを防ぎ、定着を強化する作業です。
裏打ち和紙交換: 15,000円〜 作品の裏側に貼られている和紙を交換する費用です。作品の大きさによって費用が変動します。
その他の作業: 5,000円〜 上記以外の細かい修復作業にかかる費用です。
仏画修理費合計:50,000円

 

仏表装(仕立て直し)費:70,000円 (新しい掛け軸として仕立て直す費用)  正絹裂と手漉き和紙を使用し、伝統的な工法で丁寧に仕立てます。
合計修理費用:120,000円

 

 

保存箱(桐箱)8,000円~掛け軸のサイズによって価格が異なります。大切な掛け軸を湿気や虫から守り、安全に保管するために推奨しています。
※上記は参考価格です。正式な価格は現物を確認後、個別にお見積もりいたします。

 

三段表装の掛け軸の場合

古い書画などの掛け軸の修理・表装について、具体的な参考価格例をご紹介します。
表装対象 古書画 等 
修理費  大きさや損傷度によります
使用材料 
表装裂地: 高品質な**正絹金襴(しょうけんきんらん)と緞子(どんす)、及び正絹製無地裂**を標準使用します。
使用和紙: 作品の長期保存に適した、**手漉き和紙(薄美濃、美栖紙、宇陀紙など)**を全てに使用します。
アイロンなどによる熱圧着を行う掛け軸とは異なり、将来的な再修理が安全にできる伝統的な表装材料と工法を採用しています。

 

書の修理と三段表装の参考価格例 和紙に書かれた古い書


書修理  損傷度 小  

 

部分的な破れ補修(和紙の場合):5,000円 破れの大きさや箇所によって費用が変動します。す

 

剥落止め(はくらくどめ):5,000円 墨の強化作業です。

 

裏打ち交換:10,000円 作品の裏側に貼られている和紙を交換する費用です。
作品の大きさによって費用が変動します。

 

書の修理費合計:20,000円

 

三段表装:60,000円 標準の掛け軸幅 正絹裂・手漉き和紙使用

 

総合計:80,000円

 

保存箱(桐箱)8,000円~サイズによって価格が異なります
※上記は参考価格です。正式な価格は現物を確認後、個別にお見積もりいたします。

 

 

 

袋表装の掛け軸の場合 

古い書画などの掛け軸の修理・表装について、具体的な参考価格例をご紹介します。
表装対象:半切サイズに書(描)かれた書画 等
修理費:大きさや損傷度によります
使用材料 
表装裂地: 高品質な**正絹金襴(しょうけんきんらん)と緞子(どんす)、及び正絹製無地裂**を標準使用します。
使用和紙: 作品の長期保存に適した、**手漉き和紙(薄美濃、美栖紙、宇陀紙など)**を全てに使用します。
アイロンなどによる熱圧着を行う掛け軸とは異なり、将来的な再修理が安全にできる伝統的な表装材料と工法を採用しています。

書の修理と袋表装の参考価格例 和紙に書かれた古い書


書修理  損傷度 小  

 

部分的な破れ補修(和紙の場合):5,000円 破れの大きさや箇所によって費用が変動します。す

 

剥落止め(はくらくどめ):5,000円 墨の強化作業です。

 

裏打ち交換:10,000円 作品の裏側に貼られている和紙を交換する費用です。
作品の大きさによって費用が変動します。

 

書の修理費合計 :20,000円

 

袋表装 :45,000円 標準の掛け軸幅 正絹裂・手漉き和紙使用

 

総合計 :65,000円

 

保存箱(桐箱)8,000円~サイズによって価格が異なります
※上記は参考価格です。正式な価格は現物を確認後、個別にお見積もりいたします。