表具作品のみ修理

裏打ち修理の必要性

表装の基本である裏打ちという作業があります。
裏打ちとは、絵画や和紙史料などの作品において、裏から補強材料である和紙を貼る技術です。
裏打ちを行った作品は、掛け軸等に表装できるようになり、長期間にわたっての保存鑑賞が可能になります。
最初に解体して作品を取り出します
掛け軸・額装・屏風等の表装部分から、作品を取り外します。
また未表装(捲り・マクリ)も同様です。

作品の修理を行います

修理後に、どの表装形式にするかで、修理内容が異なります。

掛け軸に表装する場合

絹に描かれた場合は、欠損部分に補填する作業が長いので、費用も変わってきます。

額縁に入れる場合

掛け軸のように、今後巻いて保存することはありません。
よって、掛け軸作品の修理に比べて、作業内容も簡略されます。

作品をそのまま保存する

裏打ちした作品を、中性紙等に挟んだりして保存します。
将来、時機が来たら表装可能です。
よって、額装など平面に貼り付けて保存鑑賞することになります。