扁額の修理

長押の上の和紙や絹で描かれた横額の修理します。

掛け軸の修復に限らず、和室の長押の上の額の修復や新調も行います。

それらの額は、通称 欄間額や扁額と呼ばれます。和紙や絹に描かれた(書かれた)書や絵であれば、修理対象です。

額縁は、指物師や額製造業者に委託しますので、仕様により価格に違いが出ます。

 額の基本の仕様

現代では、住居の気密性が向上し、エアコン等の温湿度が変化する環境が増えました。

劣化した作品が、外気に剥きだすことで割れたり、墨が落ちたりすることがあります。

保存性を優先としながら、デザイン性も取り入れた額装を行います。アクリルガラスと作品の空間を作ります。


マット

見た目が単に書画の周りに額枠がついた状態でしたら、物足りなさを感じると思われます。マットを付けることで書画を着飾ることは、鑑賞の上でも必要なことです。また作品とガラスの密着を防ぐ効果もあります。
中性紙マットの上に表装裂を貼って使用します。

アクリルガラス

紫外線カットアクリルガラスも対応可能です。
修理の前の額縁は、ガラスが無い状態で書画がむき出しになっていることが多く、外部の温度や湿度の影響を直接受けます。
よって額縁の新調に伴い、アクリルガラスを付けて影響を緩和します。
またその際は、作品の状態により、紫外線カットアクリルガラスを使用します。

下地

 額縁(額枠)と下地は、指物師や額製造業者に委託します。

 額縁のキットを利用して、表具師は作品の修復を含めて額に仕立てます。

 

 

 

 

杉材を格子状に組んだ下地に和紙を貼り重ねます。

最近ではフラッシュ板と言われるべニア板加工が多く見られますが、長期保存には向きません。