裏打ち|史料修復と表装の伝統美を支える

裏打ち作業の必要性

表装の基本である裏打ちという作業があります。
裏打ちとは、絵画や和紙史料などの作品において、裏から補強材料である和紙を貼る技術です。
裏打ちを行った作品は、掛け軸等に表装できるようになり、長期間にわたっての保存鑑賞が可能になります。

表装の準備による裏打ち


和紙や絹にかかれた書画があります。鑑賞で書画を掛け軸にすることを表装といいます。


和紙や絹に描かれている作品は、そのままでは飾っての鑑賞はできません。 


そのような作品を捲り(まくり)又は、メクリと呼び、保存や鑑賞をするために掛け軸に仕立てます。


作品の修理保存による裏打ち

現在の作品(本紙)を表装材から分離します。

作品の修復

剥がしにくい化学接着剤や、安価で劣化しやすい和紙を使ってしまうと、次の時代の修理ができなくなり、作品の命が途絶えてしまいます。

古文書 修復前

水損や虫損がみられる。

*情報保護の為、一部画像を加工しています。

古文書 修復後

取り扱いや閲覧が容易になった。

*情報保護の為、一部画像を加工しています。

裏面より和紙で補強します。


裏打ちに関するよくある質問

「裏打ち」とは具体的にどのような作業ですか?やらないとどうなりますか?

和紙作品を補強して、鑑賞・保存・表装への準備作業です。

「メクリ(捲り)」状態の書画は、そのまま飾ったり保管したりしてはダメなのでしょうか?

そのままの状態がよければ、鑑賞や保存可能です。但し、シワや虫食い等で、閲覧が難しくなれば、裏打ちが必要です。

画びょうやテープで額に入れるのと、裏打ちは何が違うのですか?

裏打ちなしで額装している作品は、波打っていることが多く見られます。裏打ちにより解消されます。また画帖やテープは、作品の変色を生じさせます。

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