<修復に関する主な質問>
掛け軸など、表具を修復する時機
傷みやシミにより鑑賞や展示が困難になった時。和額(欄間額)の文字や作品の一部が剥落し始めた時。
上記の症状は、放置しても回復はしないのでなるべく早い修復が必要です。
他に礼拝に関する掛け軸(内容が曼荼羅・仏画・納経軸等)の場合は宗教行事にあわせての表装や修理が多くあります。
また最近では、次世代に伝える目的で代替わりするまでに、お家の掛け軸や和額を修理することが増えてきたように感じます。
それと新築やリフォームの際も時機としてはよくあります。
修復することで、絵や文字が復元されますか。
修復に対する考えは、表具師個々により違いがあります。
欠損部分に絵や文字を加筆すれば、見栄えも良くなり満足感も得られるかもしれません。
しかし当店ではオリジナルに手を加えることに抵抗があり、欠損部分には単色で補彩し全体の違和感をなくす程度にしています。
よく古書画の洗いとありますが、とてもきれいになるらしいのですが。
薬品(過マンガン酸)による漂白をすれば、きれいになる場合が多いです。殆どのそのような薬品使用と思われます。
しかしそれは一時的なもので、経年により変色、損傷がよく見られます。そして何よりも作品の時代的風合いを損ないます。
当店では作品の保存性を優先するため、通常は精製水による洗浄を行います。従って余り白くなりません。