書 修理 掛け軸修理 表装 − 表装技能士(表具師) 錦司堂

表具師による掛け軸の修理と表装

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書 掛け軸修理  

*この書は修復研究・HP公開のため当店が所有しているものです。

修理による変化

                                         
            修理前                                  修理後
     書 掛け軸 修復前                         書 掛け軸 修復後


                 掛け軸の形式・・・紙本墨書 茶掛け仕立て 

                掛け軸の状態・・・掛け軸の全体に損傷や劣化がある。

                書の寸法・・・ タテ 115cm ヨコ 40cm

                書の状態・・・ 過去の修復歴がある。 多少のヨコ折れや時代的汚れがある。


調査と修理方針
傷んだ掛け軸を実際に拝見し、どの程度の修復が可能かどうか、また表装裂や軸首が再使用かどうかの判断。

修復方針  掛け軸…表装裂の劣化の為に、再使用はできなかった。よって全て新しい裂で表装する。

        作品・・・損傷は軽度であるが、掛け軸の仕立て直しにあわせて、保存の意味も含めて修復する。


剥落止め
墨部分に洗浄等に耐えられるように、ニカワ水溶液を塗布。 
書 掛け軸 
                        

安全な洗浄

濾過水(水道水でない)による洗浄。裏面から霧状の水分を与えて、表面の下の紙に汚れ等を移す。

裏打ち和紙取替え
作品の直の肌裏和紙を剥がし、新しく修復に適した和紙で裏打ちを行った。


横折れ改善

経年の横折れが生じた部分に裏面から折れ部分に細くきった和紙をあてて補強。

掛け軸に表装

作品に合わせて表装裂を取り合せて、再び掛け軸に表装。

使用表装裂  一文字・・・本金襴  中廻し・・・正絹上遠州  上下・・・古代シケ


掛け軸の保存

太巻心棒で、掛け軸を太く巻くことにより、将来の横折れ防止が可能です。

掛け軸の保存 太巻き