仏画 修理 (2) 掛け軸修理 表装 − 表装技能士(表具師) 錦司堂

表具師による掛け軸の修理と表装

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仏画 掛け軸修理  

*この仏画は修復研究・HP公開のため当店が所有していたものです。

修理による変化

                                         
            修理前                                修理後
   仏画 修復前                   仏画 修復後


            掛け軸の形式・・・紙本彩色 仏仕立て 

            掛け軸の状態・・・掛け軸の全体に極度の損傷や劣化がある。

            仏画の寸法・・・ タテ 92cm ヨコ 36cm

            仏画の状態・・・極度の劣化。またそれによる剥落。過去数度の修復歴がある。
                         多数の横折れや時代的汚れがある。


               修理前               修理中                  修理後        
           仏画 修復前      仏画 修復中         仏画 修復後       


調査と修理方針
傷んだ掛け軸を実際に拝見し、どの程度の修復が可能かどうか、また表装裂や軸首が再使用かどうかの判断。

修理方針  掛け軸…表装の劣化と損傷で、再使用はできなかった。

        作品・・・横折れ、欠損があることからも保存修復が必要。



剥落止め

彩色部分に洗浄等に耐えられるように、ニカワ水溶液を塗布。                          

安全な洗浄

濾過水(水道水でない)による洗浄。裏面から霧状の水分を与えて、表面の下の紙に汚れ等を移す。

仏画 洗浄

裏打ち和紙取替え
今回は、先ず表面に仮の裏打ちをおこない画面を固定させた。
その後、作品の直の肌裏和紙を剥がし、新しく修復に適した和紙で裏打ちを行った。

仏画 補填   過去の修理で、不適切な補填部分等を除去

欠損部分に補填
劣化した絹を、欠損部分の大きさに切り取り補填。



横折れ改善

経年の横折れが生じた部分に裏面から折れ部分に細くきった和紙をあてて補強。

掛け軸に表装

作品に合わせて表装裂を取り合せて、再び掛け軸に表装。

使用表装裂  中廻し・・・合金襴(代用金)    総縁・・・高野裂

補彩
新しく和紙を補填した部分は白く、周囲との違和感があるので補彩をおこなった。

  仏画 補彩     


掛け軸の保存

太巻心棒で、掛け軸を太く巻くことにより、将来の横折れ防止が可能です。

掛け軸の保存 太巻き