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掛け軸修理 表装 錦司堂 ~表具師による後世に伝える掛け軸~
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掛け軸受渡し便

仏画修復

   時代を経過した風合いを優先して洗浄します。

   汚れ等が落ちても、多少作品が明るくなった程度です。

例:江戸時代の掛け軸 (当店所有品)

洗浄後

洗浄前

濾過水(水道水でない)による洗浄。裏面から霧状の水分を与えて、表面の下の紙に汚れ等を移します。

洗浄後は多少きれいになる程度で、
漂白したように真白になることはありません。

*”掛け軸の洗い”として、薬品を使用し全体漂白を行い、きれいに見せる洗浄があります。

  一時的にはきれいになりますが、薬品による変色・繊維内部の損傷・時代的風合いを損なうなど、
  保存上好ましくない洗浄です。当店では保存優先で、そのような洗浄は行いません。

  薬品使用の場合は、鑑賞の妨げの場合のみ、所有者の許可を得て部分的に行います。

  使用薬品 過酸化水素水を希釈

掛け軸には経年に生じた横折れが多数あります。

裏面より細い和紙を当てて補強します。

ライトを利用した透過光で確認できるものもあります。

横折れ改善
掛け軸修理 表装
欠損部分に補填
絵具の剥落防止のため、膠を塗ります。

とくに絹に書かれた場合は、膠が弱くなり剥落する場合があります。

修理の際にも、水分の影響を受けるので、強化することが必要です。
作品が絹の場合は下からライトを当てながら、劣化した絹を欠落部分の形に切り取り埋め込みます。

特に古い仏画は絹に書かれていることがあるので、この方法で修理します。
慎重に裏打ち和紙を剥がしていきます。

古い仏画は、2~3回、100年から200年位で修理されている場合があります。

そのために過去の修理の影響を受けることが多く、剥がし作業は時間と集中力が必要となります。
裏打ち改善